ダウンフォースボードを取り付ける


うちの'76 911には、純正でリップスポイラーもリアの羽根もありません。羽根のないオリジナルのラインの方が好みです。しかし、困ったことあり。924とくらべても高速での安定性に欠けるのです。フロントが浮く感じといいますか、向かい風だったりするとなおさらふわふわしたステアリングも軽い感じになってしまいます。

このことは、Porsche社自体この時期には気づいていて、'73carreraはフロントスカートがスポイラー的な形状になっていますし、有名なダックテールスポイラーがついています。

さて、おしきとしては、オリジナルの外見を維持したまま、何とかダウンフォースをつけられないかと思っていたのですが、The 911 & Porsche Magazineにダウンフォースボードが効果的であることが載っていました。この写真の隙間の部分と、タイヤの前方の隙間をふさぐだけで、高速安定性が驚くほど変わるということなのです。

その後幾年月か経て(おおげさ^^;;)、Porsche ML のA御大とおっしゃる方から、そのパーツを送っていただいたのでした。これが、そのパーツです。ジュラルミンのボードと取り付け取り外しが容易なスペシャルボルトのセットです!!

フロント部の形状は、いっけん同じように見える930ボディでも多少の違いがありますので、念のためサイズの確認をしました。送ってもらったものとは別に、ビニール板を買ってきて、ボートと同じ形にいったん切り抜きます。

このビニール板を実際に車に当ててみて、あわない箇所を切り落とします。うちの'76はリップスポイラーがないこともあって、加工箇所が少し多めでした。

カットは、金鋸でも試してみましたが、工作用のはさみで切ってしまいました。少々切り口がガタガタして格好悪いなあ、、と思ったのですが、背に腹は代えられず。。なお、切り口はドリルにグラインダをつけて少し丸めておきました。切りあがったのが、これです。

さて、取り付け用の穴なのですが、このキットはリップスポイラの取り付けようの穴につけるようになっています。ところが、うちの'76はリップがないから、穴もない(当たり前^^;;)。

で、かねてから、やはりPorscheMLのKさんから以前使っていたリップを譲ってもらっていたので、これを取り出し、穴をあけました。リップスポイラは、ボディの側面にも穴をあけなければ取り付けられないのですが、今回は外見を変えないということですから、ボードを取り付けられる最低限の下側のみ穴あけです。

こうして、ボルトを取り付けるわけですが、スペシャルボルトはスポイラ用なので、自分でM6*15のボルトを買ってきて、このようにつけました。このあと、袋ナットでボードを締め込む手はずです。なお、湿っているように見えるのは、おなじみ錆チェンジャです。下をすることがあるのか、少し錆が出ていたのと、穴をあけた箇所から錆びないようにということです。

さて、もう一つの取り付け箇所は、Aアームの前方取り付けボルトです。 これが取り付けたところ。


と、ところが、この取り付け方だと、普通に前から見ると、取り付けていることが見えてしまうのです!! うぅ、フランケンシュタイン状態です (T_T)


解決策として、バインドタッピング(スピードナット)というのを買ってきて、これで取り付けてみました。水がたまらない程度の隙間を残して、取り付けることができました。ちょっと見た感じでは装着していることはわかりません。


試走してみた感じとしては、少なくとも私の常用域のスピードでは安定した感じがします。この後、意を決してリップスポイラをつけるなども、徐々に考えてみたいと思います。とりあえず、この状態でしばらく乗ることにしますね。満足です!!


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