CDIなし=ケタリング式で乗るために


 CDIを何らかの理由ではずした場合、次の写真のようにケタリング式にして乗ることができます。高回転ではCDIのようなスムーズな吹き上がりは期待できませんが、低速トルクはあります。

 以下に、その方法をメモしておきます。なお、この方法はMさんという方からの情報であり、特に環流ダイオードのアイディアはMさんにありますので、このことを明記いたします。また、実験的なためうまくいくかどうかを含め一切保証はないことをお断りしておきます。







1.とりあえず、CDIなしで走る(タコメータ不動)

	※CDI用のタコメータは、CDIからの専用パルスで駆動されるので、

	 ケタリング式にしたままでは、表示できない。

	・手順

		・コイルの+端子を 12Vのつなぐ。(IGキーONで、来る12V)

		・コイルの−端子を ポイントにつなぐ。

		・ポイントとGround(シャーシ)に並列に、0.2から0.33マイクロ

		 ファラッドくらいのコンデンサー(昔の国産車にはデスビに

		 ついているので、長くやっている車やさんなら持っている)を付ける。

	以上です。



2.タコメータを動かす

	※原理

		911のCDIの場合は、ポイントは、単に点火タイミングを決める信号

		発生器として働くので、タコメータ用には12VP-Pしか得られません。

		CDIなしのタコメータは、点火コイル1次側の350Vp-p位のパルスを

		拾ってモノマルチバイブレーターをトリガーします。(以下MM)

		このトリガー信号は通常、コイルのマイナス側から拾います。

		ケタリング式では、これがポイントに繋がるラインと同じです。

		以下の回路によって、対応できます。

	・手順

		タコメーター    L or R      ポイント

		    o-----o----/\/\/\--------o

		             |

		             =

		       |

		            −−

		      ////



		0.33ms = 3mH  * 0.11μF

		0.33ms = 1.5kオーム * 0.22 μF(耐圧100V)

			※コイルが入手困難なら、抵抗でも良い。

			※おしきは、3mH と 0.11μF でうまくいきました。



3.ケタリング式で乗るための一工夫

	※原理

		さらに環流ダイオードをポイントと並列に付けると、ポイントに

		流れる負方向のパルスがバイパスされ、ポイントの痛み方も減っ

		て、環流分で2次側の火花も強くなります。 Sさんの'65や

		Sさんのダブルバブルについている、通称Mダイオードが

		これです。

	・手順

		タコメーター    L or R         ポイント

		    o-----o----/\/\/\---o-----o

		             |                   |

		           C =                   ┷ 環流ダイオード

		       |                   ▲

		            −−            | 

		      ////                 −−  

		                           ////


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