バキュームリミッタの役割と調整


 911のエンジン特有の、急激な回転数の落ちを補正しているのが、このパーツです。急激なアクセルのオフの場合、このパーツで空気がスロットル部をバイパスするようにしているのだと説明されています。

 K-jetronicをつけている911の場合、吹き上がりがよく感じられる車とそうでない車があるように思います。一台一台確認したこともありませんが、もしかすると、このパーツの調整もしくはこのパーツを殺してあるかどうかということも関係しているように思えてなりません。

 あくまで回転の落ち方をゆっくりにするパーツですから、吹き上がりが良くなるわけではありませんが、このパーツを殺すことでブリッピングしたときの印象が恐ろしく違います。911特有の回転の落ち方がストンという感じになります。そして、はずしても、少々アイドリング以下までいったん下がる感じがありますが、正常に動作しているエンジンなら特に問題もないようです。問題は、クラッチワークに少し気を使う(回転をあわせてシフトするのが大変)ということでしかありません。911らしさを取るか、運転しやすさをとるかという選択だと思います。


 

 K-JETRONICの左上あたりについています。調子が悪くなると、回転の落ちが途中で引っかかるような妙な感じになってしまったり、弁が閉じきらず、アイドリングが調整しにくくなります。なお、上部のねじを調整することで、弁の開閉の圧力が調整できるようです。上の写真は弱くしたところで、下が強くしたところです。私は、下の写真のように弁を最も強くして乗っています。これで、バルブが効きすぎることなく、適度に911らしく適度に乗りやすくという感じになっています。


 


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