ハンドスロットルの調整


 うちの911には、ハンドスロットルというのがついています。車内から、アイドリングを上下できるものです。これ、かなり便利です。初期のナローの場合ついていないそうですし、後の年式になると、k-jetronic でも、エアアキュミュレータによって自動化されます。自動化されると便利なようですが、古くなると不安定になってきて、思うようにアイドリングが定まりません。また、このあたりの年式の911ではクーラーが作動してもスローがアップする仕組みがないのです。

 さて、下の写真で、黒いつまみの付いているものが、ハンドスロットルです。ちなみに、赤いつまみのついているのはヒータの調整レバー、この写真ではわかりにくいですが、真ん中がパーキングブレーキです。なお、ヒーターのレバーについているスイッチは、ヒータファンブロアモータのスイッチで、後付けです。

 スロットルは、むき出しのワイヤーにより、ペダルからこの中央部のすき間を通って、エンジンルームまで行きます。ハンドスロットルは、このペダルからのワイヤーの途中にコマをはさんで、それをレバーで引っ張るだけなんです。何とシンプルというか、合理的というか。。。

 ですから、矢印の先のビスをゆるめて適当なところに調整すれば良いと言うことになります。マニュアルによると、いっぱいに引っ張って3000rpmくらいということになっています。もちろん、通常のスローはエンジンルーム内に調整する箇所があります。普段から、これでスローを合わせるのは邪道でしょうね。


 ちなみに後部座席全部のトンネルには、シフトリンケージが見えます。その横に、ちらっとスロットルケーブルが見えます。



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