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僕の独り言

CarGraphic No.270 を読みつつ


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 Car Graphic 1983-9には、1983年式、すなわちエクラからエクセルになったばかりの頃のインプレッションや諸データが記録されています。正式にはエクラエクセルです。インプレッションについては、うちの'90と非常に似た記述もあります。それを読みながら、オーナーとしての私の印象を書いてみたいと思います。

 この記事では、まず、Elan+2から始まるLotus4seatersの系譜を、「一般市民との共同生活が可能になったロータス」と位置づけています。そして、既成の量産車部品(Excelの場合はトヨタセリカ)の転用のうまさなどについて触れています。

 動力性能については、「速くて、荒々しいところがない」としています。直4としては、BMW直4にちかいスムースさだとのこと。また、低域からトルクがないわけではないが、3500rpmから加速感がますのがわかるという点も、一致するところです。ギアフィールについて述べられていますが、試乗車はMTなので、これは私にはわからず。ただ、この段ランクの最後に、「将来はアイシンーワーナー製の優秀な自動変速機を積んだ方が良いかも知れない」という一文があり、執筆者の先見の明?を思わせる。のだが、結果として、ZF 4HP22となっているわけですね。アイシン製は、当時ZF製にくらべると重かったのだという話を聞いたことがあります。それなら仕方がないですが、ガラスのZFといわれてたりすると気になるところです。

 コーナリング特性について、「たいていのコーナーを、こんなに簡単に行けていいのかと拍子抜けするほど、すんなりと、かなりの速度でクリアしてしまう」と書かれています。 ノーマルのEspritよりもコーナリングの安定感が高いという噂も耳にしますが、本当かも知れません。さて、アンダーステアに終始し、スロットルで軽めのオーバーに持ち込むこともできるが、常識の範囲内ではドラマチックなことはおきないとも、あります。また、ロールは大きめだが問題はないことや、安定したコーナリング特性はホイールベース/トレッド比が聞いているのではないかとしています。私の感じとしては、横方向に長い足が踏ん張ってくれているような印象を持っています。確かに、コーナリングに入ったときのロール量は、スポーツカーとして大きいと思うのですが、そこから安定感が増して回っていく感じがします。

 ステアリングの感覚としては、鋭くないが、初期応答性が良いことなどが書かれています。鋭さという点では、Lotusでも、ライトウェイト系とちがうように思います。ギア比がクイックであるという点は、同感! また、「静止状態からステアリングをいっぱいに切って発信しようとすると、LSDなどついていないのに、内側リアタイヤが」軋んだことが書かれている。これは、何なんでしょう?? これまで乗ってみた3台すべてのExcelすべてが軋みます。最初はLSDかと思いました

 乗り心地について、平坦なところは良いのだが、ダンピング不足かピッチングが付いて回ることとなどが書かれている。同感! 苦手なでこぼこに遭遇すると、かなり弱い!! あんなにロースするくせに、、という感じです。
 快適さという点について、ベンチレーションが今一歩で、こういうところにトヨタの技術を使うべきだと書いてあります。ふふ、その通り。うちのExcelになると、トヨタの空調が使われています!
 その他、遮音は悪くないこと、後方視界が悪いことなど書かれています。音は、100km/hまではとっても静かです。それ以上になると、なぜ急にうるさくなるのだろうと思うほどです。後方視界が悪いことは、カウンタックの次、、といわれるくらいですし^^;

 最後に執筆者は、国産部品を使ったことによって敬遠されないか心配している。「ロータスはあくまでロータスであり、より良いロータスを作るため、(中略)ふさわしい素材をを、吟味して選んだだけなのだ」とも。私としては、その通りだと思います。日本の部品を使っている部分は安心できますから。ただ、いずれにしても、Excelは日本であまり売れなかったわけですが、、、。