Lotus Excel SA メンテナンス記録

クーラーのエクステンションバルブ修理


Home

はじめに

 購入時より、エアコン(クーラー)の効きがいまいちのExcelでした。しばらくして、ガスが少ないとのことで注入してもらったのですが、一年するとまた効きが悪くなります。経済的には、毎年補充した方が安上がりだと思いますが、フロンの流出による環境破壊に少しでも貢献するため、修理に出すことにしました。

 漏れている箇所は、室外側のコンプレッサ等ではなく、室内側だとのことで、これは大変です。Excelの場合(聞いたところメルセデスなんかも同じらしいですが)ダッシュボードを全部はずさないと、修理できないからです。

PMSCよりパーツ購入

 はじめに、PMSCよりパーツを購入しました。Excelの室内側の操作系は、トヨタ車に用いられているものです。おそらく、クーラーシステムもトヨタ車用のものが用いられていると想像できますので、国内調達も可能だと思いました。しかし、修理店にてバラした後で、足りないパーツがあってもいけないので、今回もLotus用のパーツを取りました。

 取り寄せたのは、以下のものです。ガス漏れ・効きの悪さの原因は、エクスパンジョンバルブだと推測できますが、漏れる可能性や劣化している可能性のある部品は、交換しておくことにしました。パイプとLowPressureスイッチです。
 問題は、エバポレータ本体から漏れている場合ですが、かなり高価なので、その時はその時で考えることにしました。(結果的には予想どおり、エクスパンジョンバルブが原因でした。)
 また、10年たっていますから、レシーバも替えることにしました。

 届いたパーツは以下の通りです。やはり、Lotusのパッケージになっていますが、元は予想どおり日本製のようです。たいてい元のパーツ番号がわからないようになっていましたが、バルブ[0parts08.jpg]などはそのまま日本電装のNo.までついています。 ちなみに、修理後に聞いてみたところ、すべてトヨタ車用のパーツだったそうです。今後、修理される方は、国内で調達OKですので、お知らせしておきます。

0parts01.jpg
0parts01.jpg
0parts02.jpg
0parts02.jpg
0parts07.jpg
0parts07.jpg
0parts08.jpg
0parts08.jpg
0parts09.jpg
0parts09.jpg
0parts10.jpg
0parts10.jpg
0parts11.jpg
0parts11.jpg
0parts13.jpg
0parts13.jpg

図を用意

 今回の修理は、いつも見てもらっている店を通じて、ごく一般の電装屋さんにお願いしました。こちらで、ワークショップマニュアルから、該当部分の図を用意しました。

 これらは、クーラー関係の図です。2fig02.jpgで○をしてあるパーツを交換してもらうことになります。

2fig01.jpg
2fig01.jpg
2fig02.jpg
2fig02.jpg
2fig03.jpg
2fig03.jpg
2fig05.jpg
2fig05.jpg

 それから、クーラーの図より重要なのは、ダッシュボードをはずす関係の図面です。やってみないとわからない箇所も多いと思いますが、どこがとまっているかわかるだけでも、楽だと思います。
 図を見るだけでも大変そうですが、実際にはさらにそれらにメータ類などがついていますから、想像を絶する作業だと思います。

2fig08.jpg
2fig08.jpg
2fig08b.jpg
2fig08b.jpg
2fig08c.jpg
2fig08c.jpg
2fig06.jpg
2fig06.jpg
2fig06b.jpg
2fig06b.jpg
2fig06c.jpg
2fig06c.jpg

整備店に出す

 以上を用意して、お店に出しました。若いメカニックの人が一生懸命やってくれました。

 4wrok63.jpgと4wrok64.jpgは、自分で下から撮ったもので、レシーバの位置です。エンジンマウントの横、上の方にオイルフィルタエレメントが見える位置です。おそらく、プロならば、この交換はそれほど難しくないのだろうと思います。

 6wrok02.jpg以降の図は、出して数日目に見に行ったときのものです。ダッシュボードがかなりはずれています。配線の記録を取りながらの作業は、それだけ見ていても、大変そうでした。滅多に見ることができない部分なので、写真を撮っておきました。

4wrok63.jpg
4wrok63.jpg
4wrok64.jpg
4wrok64.jpg
6wrok02.jpg
6wrok02.jpg
6wrok02b.jpg
6wrok02b.jpg
6wrok02d.jpg
6wrok02d.jp
6wrok01.jpg
6wrok01.jpg
6wrok01b.jpg
6wrok01b.jpg
6wrok03.jpg
6wrok03.jpg
6wrok04.jpg
6wrok04.jpg
6wrok05.jpg
6wrok05.jpg

 さて、時々見に行きたかったのですが、仕事が忙しくていけないうちに、直ったとの連絡がありました。この間約2週間、整備の人はとてもよくやって下さったと思います!! これでまた10年くらいは保つでしょう!! 

 6wrok33.jpgは、交換された古い部品です。やはり、エクスパンジョンバルブが原因だったそうです。6wrok34.jpgは、使っていなくて出てきた配線です。おそらく、イギリスから来たときについてきた6連装CDチェンジャとヘッドユニットに関するラインだと思います。

6wrok33.jpg
6wrok33.jpg
6wrok34.jpg
6wrok34.jpg

いったん受け取り・再度整備等

 クーラーも効くようになって帰ってきたのですが、そう簡単には終わりませんでした。その後、3回ほど再整備をお願いしました。原因としては、メカニックのお兄さんのミス等ではなく、そこそこ古くなった車を分解してやり直した際、どうしても別の問題が起こりやすいからだと思います。

 最初に帰ってきた際の問題点は以下の通りです。

  1. ドライバー側の右吹き出し口のホースがはずれている
  2. アクセサリ電源が来ない
  3. カーナビ用パルスラインが未接続
  4. 本革シートの汚れ等
  5. ダッシュボードのギシギシ音

 1については、きちんとホースを取り付けてから、ダッシュボードを取り付けたのですが、その過程でまたはずれてしまったようで、付け直してもらいました。

 2については、アクセサリ電源をシガーライター用ソケットで3分岐していたのですが、この差し込み口が若干壊れかけていて、とりあえず接触するようにしてもらいました。

 3、これは私がうっかりしていました。VDOのクルーズコントローラの車速センサーから引いていたラインですが、私がやった部分で図面を見てもわからないはずです。

 4については、以降ボロシーツを持参し、それを掛けて整備してくれるようお願いするとともに、全部直って帰ってきてから、自分で磨きました。しかし、何度も磨いているうちに色落ちもしてきています。要検討箇所です。くたびれかけている本革シートで内部の整備に出すときには、要注意です。

 5については、全部直って帰ってきてから、パネル取り付けビスのトルクを調整してみています。若干音が残るのは、どうしてもいったんバラして組み直した以上、仕方がないことかも知れません。ま、気にしなければ、気にならない程度ですから、OKです。

 さて、帰ってきて今度は夜に運転してみたら、また問題発生。
  1. ギアセレクタのランプが点灯しない。
  2. シガーライターのランプが点灯しない。
  3. クロックのランプが点灯しない。

 まずクロックとシガーライターのランプが付きません。ま、シガーライターは使わないから問題ないし、クロックもなぁ、、と思ったら、クロックが一瞬点いた!、、ので、ダッシュボードを軽くたたいてみる、、と、ヒューズが飛んで、メータパネルまで真っ暗になってしまった。

 ということで、再度依頼しました。実は、その後もう一回自分で乗ってみて整備をお願いしたのですが、その部分は省略して、結論は、、、。

 シガーライターのランプは、結線がはずれていただけ。クロックは、ランプのフィラメントが切れかけていて、点いたり消えたりしていたらしいです。交換してもらってOK。問題は、ギアセレクタのランプでした。3者は関連していたのではなく、ギアセレクタの豆球が落ちてショートしやすくなっていたのでした。たまたま、クロックのところをたたいたら、豆球がショートしやすくなったのです。実は、整備から帰ってきて、またこの豆球ショートが起こり、自分で対処しました。

8error11.jpg
8error11.jpg
8error12.jpg
8error12.jpg
8error14.jpg
8error14.jpg

 というわけで、お店の人にも苦労をかけましたが、クーラーもその他も直りました!! 環境にも優しい車になりましたぁ!